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「お姉ちゃん!」
「どうした?芋臭い妹よ?」
「なっ!芋臭いってなによ、芋臭いって!それを言うならお姉ちゃんだって、蟹が頭の上に乗ってるじゃない!」
と言いながら私は姉の頭を指差す。
「わかってないなぁ…妹よ…」
お姉ちゃんが、やれやれと言わんばかりにため息をついた。
「これは、蟹じゃない……紅葉だ!」
えぇ、まぁ知ってますけど
「はっ!そうだった!こんな事に時間を使ってるんじゃなかった!」
私は、姉に話かけた理由を思い出した。
「結局、何が聞きたかったんだ?妹よ?」
お姉ちゃんは優しく聞いてくれた。
やっぱり、お姉ちゃんは優しいな…
「うん…私ってあんまり人気ないでしょ?だからどうすればい」
「脱げば?」
「うわあああああん!!!」
私は一目散に逃げ出した。酷い!酷すぎるよ!実の妹にそんな事言うなんて!
「ちょっ、おま、待てって妹よ、え?、待ってよ、まってくれええええ!!!」
私は、制止する姉を振り切り逃げ出した!
「はあ…はあ…追って…こない…?」
あぁ…やっぱり私とお姉ちゃんはそんな物なんだね…
あれ?何でだろう…目が霞んでよく見えないや…
「ん?あれは…」
私は上を向くと優雅に空を飛んでいる人物を見つけた。
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