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その後、村長さんは
「少しお待ち下さい」
と言い何処かに言ってしまった。
すると、何処からか鐘の音が聞こえてきた。
ゴーンゴーンゴーン
「何の音かしら?」
「さあ?…あ!見て!お姉ちゃん!」
私が指を指した方向には先程の老人、つまり村長さんがいた。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
ゴーンゴーンゴーンゴーン
村長さんが鐘を力いっぱい叩いていた。
「何してるのかしら?」
「わかった!人を集めてるんだよ!」
すると、私の思惑通り直ぐに人が集まってきた。
その中の1人の青年が村長さんに聞いた。
「おーい、村長さーん何かあったのかーい?」
「おぉ、そなたは麗の所の!生きておったのか!」
「あぁ、村長さんが逃がしてくれたお陰で、うちの女房も坊主も生き残れたぜ!ありがとう!それで?今度は何だ?また妖怪か?」
「いや、今回は豊穣の神 秋穣子様の話を聞く為に村の皆を集めておる!」
「何だって!豊穣の神の話とあっちゃ、聞かなきゃならねえ!よし!俺も、手伝うぜ!」
「おぉ、ありがとうのう」
それだけ言うと青年は一件一件家を回り村人を集め始めた。
私達はそれを見て話した
「何か、あの村長さん凄ごそうね…」
「うん…何か、自分を犠牲にして他人を守ってるみたいだし…それだけこの村と住人が好きなのかな?」
「穣子…あんた良いこといったわよ?」
「え?何?」
「何でもないわ、さあ村人も集まってきたし行くわよ!」
「ちょっと、お姉ちゃん!1人で走れるから!」
私は、お姉ちゃんに引っ張られて村長さんのところに向かった。
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