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あの後、詳しい事情を聞くとサッカー部の男子が蹴ったボールがランニングをしていた野球部の男子の頭に当たったらしい。
それだけならよくある話だが、その後の態度が気に食わなかったとかでサッカー部の男子に詰め寄ったらしい。
「いたっ、痛いっスよ観月先輩…」
「男の子だったら我慢だよ~」
生徒会室に帰って来た俺は観月先輩から顔に湿布を貼ってもらっていた。
「それにしても災難だったねしーくん」
湿布を貼ってもらっている俺を見ながら円香は言った。
「……痛そうです」
忍ちゃんですら俺を見ながら言ってくれた。
なんだかんだで心配してくれている事に俺は嬉しかった。
ガチャッ
「遅れてすまない」
音がした扉の方を見ると黒い竹刀袋を持った刹那先輩が立っていた。
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