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一ヶ月前に先輩から告白された時は驚いたけど、今は凄く幸せだ。
「怪我、大丈夫か?」
刹那先輩は俺に抱き着きながら湿布の貼られている頬を軽く撫でて言った。
「まだ、結構痛いですよ」
頬に触れられると体がびくっと震えてしまう。
「これは悠紀の頑張った証だからな…」
体を震わせる俺を見て刹那先輩は小さく微笑むと優しく言う。
「さてと…そろそろみんな帰ったから私達も帰るか…」
「そうですね…帰りましょうか」
俺は立ち上がると刹那先輩の手を握る。
刹那先輩は驚いた顔をしたがすぐににっこりと微笑んでくれる。
「じゃあ、帰りましょう」
「ああ…」
俺の言葉ににっこりと微笑んで答えた刹那先輩を見て俺達は生徒会室から出て行った。
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