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しばらく歩くと俺と刹那先輩の分かれ道になる。
「じゃあ、俺はこっちなんで…」
「ああ…」
そう言ったまま離れない俺達、刹那先輩が俺の手をぎゅっと握ったまま離さないからだ。
嬉しいけどそろそろ帰らないと"あの人達"がうるさい。
「先輩!」
「ふぇっ…んっ!?」
いきなり刹那先輩の唇に俺の唇を重ねる。
最初は驚いた刹那先輩だが、すぐに受け入れてくれる。
「ぷふぁっ…それじゃあまた明日」
「また明日…」
キスで軽くほうけている刹那先輩に言うと俺は家に向かって駆け出す。
「また明日!」
走り出した俺の背中に刹那先輩が声を掛けてくれた。
「ただい「「お帰り!」」うぁっ!?」
玄関の扉を開けた瞬間、二人の人物に抱き着かれて床に倒れ込んだ。
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