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「お帰りユウ君!」
俺の上に乗っているのは、腰までの長さのストレートの金髪、透き通るような緑色の優しそうな目、整った顔立ち、自己主張をしている胸、穏やかな雰囲気の女性。
椎名 エリア(しいな えりあ)、俺の母親だ。
かなり若々しく、街で姉弟に間違われた事もある。
「ただいま、母さん」
そう言って俺は起き上がろうとするが起き上がれない。
理由は簡単だ--
「悠紀、お帰りなさい」
--もう一人、俺に抱き着いているから。
ショートカットの黒髪、キリッとした黒目、整った顔立ち、こちらも自己主張している胸、刹那先輩と同じ凜とした雰囲気の女性。
椎名 雫(しいな しずく)、俺の姉さんだ。
「ただいま、姉さん」
俺はそう言うと二人を体から離して立ち上がる。
「じゃあ、着替えてくるよ」
俺はそう言って階段を上って二階に向かった。
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