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今日あった事(主に顔の怪我について)を食事中に母さんと姉さんから聞かれる。
事情を聞いた姉さんは野球部男子に怒っていたが、俺がなだめると落ち着いてくれた。
「ごちそうさまでした」
晩御飯を食べ終わった俺は手を合わせて挨拶をする。
「はい。お粗末様でした♪」
俺が綺麗に平らげたのが嬉しいのか、母さんはニコニコと微笑んで言う。
「そういえば…悠紀はもうすぐ体育祭じゃなかった?」
箸で小さく切り分けたハンバーグの一つを食べながら姉さんがふと口を開いた。
「そうだけど、どうかした?」
流しにある水を張った洗い桶に食べ終わったお皿を置いた俺は再び椅子に座りながら姉さんに聞いた。
「あらあら、だったら腕によりを掛けてお弁当を作って応援に行かなきゃ♪」
そう言うと母さんはやる気を現すようにグッと拳を握った。
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