一昨日…

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一昨日━━… 「んっ。あ~」 長いことパソコンに向き合っていた俺はやっと出来た"原稿"を見て一気に疲れが舞い降りてきた。 二日三日俺は寝ていない。 寝たら死ぬから・・・ 小説家にとって〆切は絶対! 〆切までに終わらせなきゃ担当が怖い!殺される! 「な~んでこの仕事にしたんだろ、俺。」 そう…俺はSF専門の小説家。 ペンネームはCHUCK(チュク) 自分で言っちゃうけど結構才能はあると思う。 デビューしてまだ二年弱なのに、ドラマになった作品二本。アニメになった作品三本。マンガになったのは五本。 デビューして出した話の数が五作。 つまりデビューしてから出した本は全て好成績を残してるわけ。 ま、結果的に稼いでるから当たりを引いたか。 あークソねみぃ。早く担当こいよ~。 カーテンの隙間から差し込む光が眩しくて目を閉じてしまうと俺は一気に睡魔に襲われた。 そして目が覚めたら まったく知らない場所に居たんだ。  
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