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「俺は次男の彩雅(さいが)。君みたいな馬鹿は大好きだよ」
ニッコリと微笑みながら悪口を言ってくる次男の彩雅。
サラサラの黒髪で眼鏡がよく似合う。
六つ子の中では一番頭が良さそうだ。
…………でも、俺の悪口言ったから嫌な奴だ。
俺は返事をせずにその隣に居た奴を見た。
「お前は?」
「海雅(かいが)。四男。」
黒髪短髪で見るからに体育会系。必要以上なことを言わない四男の海雅。
そういえばさっきっからこいつだけ何も言ってこない。
「俺、可愛いと思う?女っぽい?」
「「「「「女より可愛い。」」」」」
俺は海雅に質問したのに周りから返事がきた。
俺はお前等に訊いてねぇ!!
海雅に訊いたんだ!!!
「可愛くない。」
海雅の言葉に沈黙が流れる。
そして兄弟からのブーイング。
でも俺はやっと聞けたその言葉に感動して海雅に抱きついてしまった。
「ありがとー!俺、お前のこと大好きだ!」
俺はマジで嬉しくて、そう言った後海雅のほっぺにキスをした。
そしたら周りの奴等が目を丸くする。
「海雅、ズッリー!!!」
「そっちを言った方が当たりだったのか。クソッ。俺としたことが。」
「俺にもやってよ。ほっぺにキス」
「お前等嫌いだ。」
残りの六つ子に言うと何故かみんな海雅を睨む。
でも海雅は本当に良い奴だ!
「挨拶に戻ろうぜ。」
海雅の言葉にみんなが仕方なさそうに応じる。
「続きだね。俺は五男の礼雅(れいが)だよ。よろしくね///」
茶髪で少し癖のある髪。大きくてくりんとした目。身長は六つ子の中で一番小さい。今まで大人っぽい顔の奴等だったけど礼雅は子供っぽい。顔もかっこいいと言うより可愛い方だ。
「お前、可愛いな。」
俺が礼雅にそう言うと礼雅が
「ありがとう/////」
と顔を赤くするので、益々可愛く思えてぎゅーっと抱きしめた。
サイズがちょうどいいな。
それに暖かくて気持ちいい///
「もうちょっと抱きついててもいいか?」
俺が礼雅にそう言うと礼雅はニコニコしながら頷いた。
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