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ちゅくちゅくとやらしい水音が部屋中に響く。
「ん……っ…ぁ…」
息を吸う時に声が漏れる。
やべェ、恥ずかしい…。
「ゃ……あ」
言葉にならない声が喘ぎに変わっていく。
俺はこいつの舌から逃げようとするがこいつの舌がそれを許さない。
こいつ…上手ェ。
も…立って…らんね……。
俺の膝がガクッとなって、俺は床に座り込む。
そして、舌から解放された。
「三男の光雅。ごちそうさま」ニッコリ
俺はまだ不規則な呼吸なまま。
それでもメチャクチャムカついて、喋ったんだ。
「お、まえ……。なん…で、こんな…こ、と………すんだ、よ。」
「………。」
「なん、だ、よ。な…か……言えよ」
「俺のこと誘惑してるの?」
返ってきた言葉が物凄く有り得なくて俺はまたもや硬直する。
「涙いっぱい溜めて潤んでる瞳での上目遣い。火照った体。口から垂れてるし。あと座り方かな」
俺は急いで座り方を胡座に変えて目と口の周りを裾で拭いた。
「誘惑、なんてっ…して、ないぞ!!」
俺がそう言うと光雅の口角が上がる。
「残念」
そう言って光雅は部屋を出て行ってしまった。
バタンとドアの閉まる音で六つ子に動きが戻る。
そして光雅の悪口を言ってる奴も居れば、俺に駆けつけ心配してくれる奴も居る。
そして俺もやっと落ち着いて翌々考えたら、本当に最悪なことが分かった……。
さっきの光雅とのキス
無理矢理だったけどアレ…
俺のファーストキスだ・・・。
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