プロローグ

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「おっ…お兄ちゃん…? もうそろそろ行かないと遅刻しちゃうよ?」 むぅ… もう少し百合との時間を過ごしたいが百合も学校あるしな… 渋々スニーカーを靴箱から取り出し、トントンと何度か地面を蹴ってキュッと紐を結んだ。 「…よしっと! じゃあ改めまして行ってきます!」 バンッと扉を開け勢いよく外に出る。 真っ青な空に浮かぶ綿飴のような雲 爽やかな春風 小鳥のさえずり …そして背に受ける愛おしい妹の見送り 平和。 …その言葉が似合う清々しい朝だ。 …まさか、この平和な日々があんなにあっさりと壊されるなんて… …俺は思いもしなかった…… 注意:この小説はラブコメであり、決してファンタジーではありません!
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