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涼輔はメモに【木根夢津子】と書いた後で、【きねむつこ】と書き直して見せた。
「この狐の面を送り付けて来た主は…木根夢津子…だよね?…これを平仮名にして、並び替えると…」
そこには、
【きつねむこ】
の文字が記されていた。
「狐…婿?」
「そう。【狐の嫁入り】が何かの儀式なら、【狐婿】もしくは【婿狐】も在るんじゃないかな?…まぁまだ推測だけどね。」
まだ霧の中を目隠しで歩くような感覚に捕われながら、涼輔はこの先を案じていた。
何事も起きない事を祈りながら…。
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