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(相変わらずの負けず嫌いだなぁι怖いなら怖いって言えば良いのに…まぁ、そこがなつめちゃんらしいんだけど(笑))
苦笑をしつつも、敢えてその言葉を飲み込む。
いくら助手とは言え、なつめは年頃の女性なのだ。
怒るだけで済めばまだ良いが、セクハラで訴えられては堪らない。
「大丈夫だよ…なつめちゃんに何かあったら、僕が必ず守るから。」
「……あ…ありがとうございます/////」
涼輔の発言に、なつめは耳まで紅く染め上げながら、恥ずかしそうに俯いた。
お互い相手を思っているが、告白する事もないまま、今に至っていた。
だが涼輔は煽る様に、度々意味深な発言をするため、なつめの感情は毎回揺さ振られていたのは言うまでもない。
「…それに…【木根夢津子】さんとやらも気になるし…。何故こんな面を送り付けて来たのか…。」
「…そうですね。…【狐のお面】に【狐の嫁入り】…何だか狐に騙されそうですね。」
クスクスと笑うなつめとは逆に、涼輔の頭脳には電流の様な閃光が走った。
「狐に騙さ…!…なつめちゃん!!お手柄だよ!!…狐だ!!…狐なんだよ!!」
「…え?…狐?」
驚いたなつめに、涼輔はメモを取り出した。
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