雨の止んだ山荘で

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 黒部ははぐらかす様に応えると、 「なるほど、君が松山凛君か。確かに、テレビで何度か見た事が有るよ」  と、付け足した。 「どうして、あなたみたいな人がいるんですか? あなたがいなければ、松山凛は消える事が出来たのに」  松山は先ほどと同じ言葉を淡々と繰り返し黒部に語りかける。
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