雨の止んだ山荘で

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「そんな事よりも、本当に松山君が犯人なのか?」 「そうですよ。私が生きてここにいるのがその証拠です」  松山はこともなげに言うと、ゆっくりとした足取りで我々の方に歩いて来た。  一瞬、私は彼に襲われるのではないかと身構えたが、黒部は平然と立ち上がり、彼に今まで自分が座っていた席を勧めた。
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