雨の止んだ山荘で
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「私に話す事が出来る事はもう有りませんから、続きは本人の口からどうぞ」 黒部の勧めに応じ、松山は椅子に座る。どうやら、これ以上犯行を続けるつもりは無いようだった。 「どうしてこんな事を?」 岸辺の問いかけに松山は微笑むと、 「そんな事、聞かなくても分かっているでしょう?」 と、応えた。 「君は、まだあの事を?」 「当たり前です。一生忘れる事は有りませんよ。そして、あなたたちが彼女を殺したんだ」
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