雷鳴

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 さっきの騒動を黙ってみていた女性が質問する。 「決まっているじゃない! 部屋に戻るのよ」 「そんな、危険ですよ」 「そうね、危険でしょうとも。でも、それはここにじっとしていても変わらないわ!」 「全然違う」  否定の言葉を無視して彼女は大きな足音を立ててその部屋を後にした。 「はは、推理小説だと、彼女が次の被害者だね」
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