雨の中の山荘

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「こんな、得体の知れない人間に話していい事ではないでしょう」 「得体が知れないですか、まあ、そうかも知れません」  黒部は納得した様に頷くと、 「所で、他の方はどうしているのですか? 少なくとも、後二方はおられると思うのですが」 「いませんよ」  つっけんどんな言葉に私は面を食らったが、黒部はどこ吹く風で、おかしいですね、と、独りごちた。
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