山荘の中で

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「ええ。多分、あなたがご想像している人物だと思いますよ」  冷たい表情のまま岸辺は応えた。 「誰だ?」  黒部が私の耳元でそっと尋ねる。 「後で説明してやるよ」  私はそれだけを応えると、村枝に視線を送る。
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