7人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「あのさぁ、ごめん。別れてくれないかな」
「え、あ、はぁ……?」
頭が真っ白になった。
夕焼けの光が、私と彼と、放課後の教室を真っ赤に染める。
誰もいない教室で夕焼けっつったら少女漫画の告白王道パターンじゃないの?何で私逆にふられてるの?
それよりなにより、なんでいきなりふられたの!?
「え、と、ごめん、何で……?」
「ごめんな」
そう言って彼は、いまにも泣きそうな顔をする。
泣きたいのはこっちのほうだ。
「俺、他に好きな子ができたんだ……」
ああ、ほんとうに、泣きたいのは私のほうだ。
最初のコメントを投稿しよう!