1 留実という女①

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霊界の空にも夕焼けがある 真っ赤な夕陽もあれば 山もある 夕陽が山に沈むころ 時間はゆっくりと流れるように感じる 時間というものはここではないのだが.... チリーン 古めかしいドアが開いて一人の女 「マスター...また来てしまいました」 「いらっしゃい」 コーヒーの香り 「留実さん...見てましたよ」 「ナニを?」 「あなたの....“不倫”...」 「...のぞき見ね?」 「....いえ...たまたま思念が合っただけです」
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