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(どうするか?)
(なんて思ったけど、アイツと俺の行動パターンが似てんなら…ぶらぶらしてりゃあ会えるだろ)
何も考えずにただぶらぶらと江戸の町を歩く…何も考えずに……何も考えずに………
「桂ァアアアアア!!!」
賑やかな江戸の町に響く猛々しい叫び声…
「あ、ヅラ…と土方」
キャバクラのビラ配りでもしていたであろう胡散臭い蝶ネクタイを付けて逃げる桂。桂はそのまま狭い路地裏へと入り、土方もその後を追い掛けていく。
ボゥンッ!
恐らく桂が煙幕でも使ったのだろう、路地裏から薄く白い煙が覗いていた。
(逃げられてやんの)
立場的にはどっちも応援出来ないため傍観していた銀時は、わざと気配を消しながら、桂に逃亡され呆然と立ちすくんでいる土方の背後へと近づく。
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