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またこれが銀時のサド心をくすぐったようで、思わず口元が緩みそうになる。
「脅かして悪かったな」
「…別に…俺の力不足だ」
「そうですかっ…と」
土方の髪に付いた煙幕の粉を振り払うように髪に触る。
「ッ!なっ、なんだよ!?」
「髪に粉付いてんぞ」
「あ?ああ、悪い」
意外にも素直に髪に触らせている。人の好意は割と素直に受けるようだ。
無造作な髪型の印象とは裏腹に、柔らかくふわふわとした髪に気を取られながらも、銀時は今日すると決めた確認作業を行うが為に、粉を振り払う手をそのまま首筋辺りで止めた。
「土方くんさ、俺ちょっと悩み事があって…確認したいことがあるから協力してほしいんだけど…いいか?」
銀時はわざと悩んでるような弱い表情を見せる。土方は少し驚いた表情をしたがすぐに目を細めてククッと喉で笑う。
「なんだ?テメェが俺に頼み事なんて珍しいじゃねーか」
珍しく下手に出た銀時に気を良くし、「言ってみろよ?貸しだからな」と言葉を続ける。
「じゃあ…お言葉に甘えて…」
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