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「くそっ…使い物にならなくなったらアイツのせいだ…」
(責任とって貰わなくちゃなぁ)
涙で曇った目で、既に土方の居ない路地裏の先を見つめながら呟く銀時に何故か返事が返ってくる。
「お主は手を出すのが早過ぎるのだ。もっと慎重にいくべきだ」
隅っこにあった生ゴミ用のポリバケツからひょっこりと桂の頭が現れる。
「おいヅラ、覗きとはいい趣味だな」
「ヅラじゃない、桂だ。それに覗きではない、貴様が勝手におっぱじめたのであろう」
言いながらポリバケツから出て来る桂の体には至る所に魚の骨や、腐った野菜の破片がこびりついている。
「おいヅラ、近寄るな。臭ぇ、ものすごく臭ぇ」
「お主のソレなど使い物にならなくなった方が世の為だ。」
「いや、だから近寄るなって。臭ぇんだよ、他に隠れる場所あったろうよ、何でわざわざ臭くなる必要がある」
「いや、むしろ真選組副長、土方十四郎を腑抜けにしてもらえるのであれば………」
「おいヅラ、聞いてんのか」
「銀時!俺はお前を応援するぞ!!土方を腑抜けにしてくれようぞ!!!」
「だ~か~ら~……近寄るな!!触るな!!臭ぇんだよテメーはァアアアア!!!」
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