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「おはようございます亮介。両手に花とはいい身分ですね」
更に更に、風見家の向かいに住んでいるお兄ちゃんの同級生、織原美鶴さんも加わってかなりの大所帯になってしまいました。
織原さんはスッゴい美人さんなので、お兄ちゃんを取られちゃわないか心配です。
五人で学園までの道を歩くこと数分、別れ道、その反対側からタッタッタッと軽快に走ってくる女の子が見えました。
「せーんぱいっ!」
「ごふっ!?」
女の子、栗橋鈴ちゃんはお兄ちゃんに正面からタックル……もとい抱き付くと、そのまま後ろに手を回してコアラのようにしがみつきました。
「ちょっ、鈴ちゃん? しがみつかれたら歩けないんだけど」
「このまま抱っこして学園まで連れてってください!」
「無茶言わないでよ……」
鈴ちゃんは中学校の頃からの親友だけど、その頃からよくお兄ちゃんにくっついているのでちょっと複雑です。
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