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放課後、鈴ちゃんと二人で家に帰りました。
お兄ちゃんも一緒にって思ったけど、お兄ちゃんは学園の風紀委員さんなのでいつも放課後残って見回りをしているみたいです。
お姉ちゃんも去年は風紀委員長さんをしていて、引っ込み思案な私はそんなお兄ちゃんとお姉ちゃんをとても尊敬しています。
「お弁当の件、OKもらえたですぅ」
笑顔で私の部屋に入ってきた鈴ちゃん。
中学校の頃から鈴ちゃんはたまに家に来ていたので、お母さんとも仲良しさんです。
「やっぱり千秋ちゃんのお母さんって凄いよねー。美人だし優しいし、お夕飯つまませてもらったんだけど、やっぱりお料理上手だし」
「うん、お母さんも凄い。お兄ちゃんも、お姉ちゃんも……」
「千秋ちゃんもねー」
「え? 千秋は……全然凄くなんかないよ?」
「凄いよー。千秋だってお料理上手だし、今時お兄ちゃんラブなブラコン妹なんてスペック高いですぅ」
なんだか誉められているのにあまり嬉しくないです。
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