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プロローグ
この話は、第2次世界大戦中の話
ドイツ海軍ⅦC型攻撃潜Uー234。
大西洋をウルフパックとして暴れ回った潜水艦。
艦長はベテラン士官の
ヴェンツェル・H・アーベ少佐。
鉄十字章を受勲した英雄。破産寸前の祖国から授けられた最後の命令は、日本海軍の将校を連れバタビアへと向かうこと。
しかし、事はそう簡単じゃない、何しろヨーロッパのキールからインドを抜けるマゼラン並の大冒険。
しかしアーベはやってのけた。
ところが、ようやく目的地を目の前にした時、
彼の艦と乗員たちに突然運の尽きがきた。
日本海軍を捜索中のアメリカ海軍がUー234を発見し、暇を持て余してた彼らはUー234へといっせいに襲い掛かった‼
哀れなUー234はついに力尽き
アーベ艦長以下四十四名の乗員たちは暗い海の底へと消えていった。
しかしその潜水艦には、
出港前夜突然キール港に姿を現し、国家保安部の命令書をチラちかせて強引に乗り込んだ、親衛隊将校がいた。
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