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でも動き出した足は、彼によって止まった。
あたしは、腕を掴まれていた。
「ちょっと待って!」
「えっと…何ですか?」
急いでるのに…早く行かなきゃなのに…何で引き止めるの?
あたしは、内心穏やかではなかった。
「委員会、俺のせいで怒られたら大変だから…一緒に行くよ」
どっちにしろ、怒られるんだけど…
そう言おうとした時、もう足が動いていた。
正確には、引っ張られてたんだけどね…
一瞬にして、心が穏やかに。
恐るべし、一目惚れ…
「ほら!早く行こう!」
一目惚れした相手と、手を繋いで走ってるなんて…夢みたい!
なんて浮かれてる間もなく、あたし達は急いだ。
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