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「みやび…あたし課題やるから、先帰ってていいよ?」
「え?やるの?
いつもみたいに“いいや”って言うと思った」
そう。いつもなら、絶対やらない。
それで赤点とって、単位やばくなって…
先生の情けをかけられて、補習。
「あたし日本史やばいから…」
何故か今日は、やる気になった。
この選択が、ミスになるなんて…
あんなことになるなんて…
「じゃあ資料室でやろっか!
あそこなら静かだし、本とかいっぱいあるしね」
「一人で大丈夫だよ。
みやび今日バイトでしょ?
あたしに付き合ってたら、遅くなっちゃう」
明人くんを見る時間より、あたしの課題が終わる時間は、遥かに長いと思うんだ。
「じゃあ…ごめん!
明日は一緒にアキ見ようね!」
みやびは「バイバイ」と手を振ると、帰って行った。
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