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「そうね…。だから今からもう一回告白するわ。さっきのはムードも何もなかったから」
寝ていた彼女が起き上がり、俺の手を軽く握る。
凄い暖かい。
桜井の顔を見てみると、彼女はじーと俺の顔を見ていた。
その瞳に吸い込まれそうだ。
そして彼女の口が動きはじめる。
「並木くん。大好きです。貴方が…、貴方が欲しいです。。貴方の隣にいたいです。貴方と共に笑い合いたいです。貴方を誰にも渡したくないです。だから、だから…っ」
「私と付き合って下さい」
風が緩やかに吹いている。彼女の長い髪が、ゆっくりと揺れている。
そんな彼女を優しく抱き締めた。
「俺、お前が思ってるより酷い奴だぜ?優しくないぜ?」
「構わないわ。絶対私を捨てさせない。その自信はあるのよ」
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