交際が始まった日

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きりっとした表情。ハハハ、こいつやっぱり良い。 「私昔から頑固でね、こうと決めたらそれに突っ走る傾向があるのよ。大逃げ炸裂、ツインターボみたいな?」 「例えが意味分かんねーよ!あとなんで競馬ネタなんだよ…。高校生じゃあ知ってるやついねーって」 俺は親父の影響で知ってたんだけど…。 「中舘英二騎手と出たオールカマーは最高だったわ…」 「止めろ!そのネタは分かる奴が限られてくるから!ていうかなんでそんなこと知ってんだよお前!」 「忘れたわ。知らない間に知識として入ってた」 しらじらしい嘘をつきやがって。絶対競馬好きだこいつ…。 「で、何の話だったかしら?確か並木くんが私の足を触ってみたいって話だったと思うのだけども」 「んな話は一つもしてない!」 「なによ、並木くん。素直になれば膝枕してあげようと思ったのに。さっきして貰ったお礼にと」 さっきのはお前が勝手にしただけだろうが。 まあ膝枕はしてみたいけどさ…。
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