交際が始まった日

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「悪かった。膝枕してくれ」 「私の絶対領域に興奮したの?意外に素直じゃない。いいわよ、おいで」 正座をする彼女。俺はその上に横になる。 ……無茶苦茶恥かしい! なんだ?膝枕ってこんなに恥かしいものだったのか? もう無理! 「ダメよ。絶対逃さない。寝てなさいよ…、可愛いんだから…」 「頭を撫でるな。恥かしいだろ?あと可愛いってなんだよ…。男子なら格好いいって言われてーよ」 「格好いい?ハハ、あはは、うふふ」 「そんな笑うことはないだろ。傷つくぞ俺…」 「ごめんなさい。ふふ、だって、膝枕されて格好いいって…。可愛いっ!」 頭を撫でるスピードが上がる。髪が乱れるじゃん…。 こいつを逆にからかってやる。 「お前だって告白する時の台詞、可愛かったじゃん?『貴方の隣にいたい』だっけ?」 「ああ、あれは昔見た昼ドラの台詞を真似しただけよ」 「ふざけんな!感動を返せ!オリジナルが良かった」
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