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いや、なんでボケてんだよ。別にお前がボケたところで俺は突っ込まねーぞ?
「まあいいわ。じゃあ屋上に行きましょう。……あっ!」
「どうした?」
「今日は水曜日だ…」
何かあるのか?
「さあ行きましょうか並木くん」
「何なんだよ今のくだりは!気になるだろうが」
「大した用事じゃないの。水曜日は寝たきりのお母さんのお世話をしないといけないだけだから」
「俺が悪かった。付き合わなくていいから早く帰れ!」
「冗談よ。それより早く行こう?」
……。
先頭を歩く桜井の後をゆっくりついて行く。
屋上について、俺は地べたに座りタバコを加える。
タバコに火をつけようとライターを握った瞬間だった。
桜井が俺の膝にねっころがって来た。
「な、何してんだよお前…」
「気持ち良さそうだったから…。このまま寝たいぐらいね」
少しだけど、桜井は笑った。
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