二、明治

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頭の中には、血にまみれた記憶が多い 最近では、宮古湾で甲鉄 別名 ストーン・ウォールを奪い取るという計画 敵のガトリング砲の威力に圧倒されて、撤退した記憶だ この時、野村 利三郎が死んだ 新選組の者達が死んでゆく喪失感 「何でみんな死ぬんだよ 俺を一人にするためか?」 目から溢れてくる涙 拭うのも忘れて、ひたすら柱へ拳を打ち付ける 四月の二股口の戦いでも撤退 もう、時間が無い  
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