二、明治

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しかし、時間の流れをとめる事は出来ない 着々と、敵はこちらへ向かって来ている 頭を抱え、何時間そうしていただろうか いつの間にか、外は暗くなっていた いまは、何も食べる気が起きなかった 「近藤さん、山南さん、、総司ぃ、斎藤、新八、原田、平助、源さん 俺は、どうしてここにいるんだ? 主君を捨てて、どうして俺はここにいるんだよ! もう、自分がどうしたいかが分かんねぇんだ」 横になってからも溢れてくる思いと言葉 目を閉じると、不思議と近藤さんが映った 「歳よ、これからは新選組を、新選組の行く末をお前が引っ張っていけ」 あぁ、この言葉 流山で近藤さんが俺に言った言葉だ その言葉を聞いた途端、すぐに眠気がきた そっか…近藤さん アンタはまだ、俺と一緒に戦ってくれてんだな
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