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この後、会議があり、それはすぐに終わった
内容は、新政府軍について
土方は、すぐに自室に戻り椅子に座った
「もう少しか」
新政府軍の総攻撃まであと少し
この知識は、綾乃から
多少なりとも、新選組については知ってはいたからだ
「刀のいらない時代が来る、か」
自身の腰に差してある小刀をおもむろに抜いてみる
曇りのない直刃の刃紋
旅行で歩いてた時に感じた不思議な感覚
あって当然なんだ
あのあたりを、くまなく歩いたのだから
゛池田屋事件゛
あの時の事、一回思い出してみるか
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確か、元治元年六月五日
その日の早朝に捕らえた、古高俊太郎からの恐ろしき攘夷派の企てを知った俺たちは、すぐに行動に移したんだ
気取られねーように、祇園の町会所に集まってから、皆武装をして、隊を二つに分けて、旅宿を虱潰しにあたった
近藤勇を筆頭とする、沖田、永倉、藤堂ら十人
土方を筆頭とする、斎藤、原田ら二十三人
俺たちは、鴨川を境にして東側の旅宿の探索をした
どの旅宿をあたってもハズレばかり
そのうちに、誰かが池田屋が当たりだと知らせに来たんだ
俺はすぐに駆け出した
その直ぐ後を、斎藤一っていう無口な奴がついていた
三条の橋を渡って池田屋に着くと、そこは地獄みてぇなとこだった
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