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俺は刀を抜いて、すぐに敵を斬った
確か
「出来るだけ生け捕りにしろ!」
って言ったような気がする
「土方さん、遅いじゃねーか」
永倉新八
左手が真っ赤だった事は覚えている
平助が、額を斬られていたことも
平助は、直ぐに戸板に乗せて手当てをさせた
俺は、抜き身の刀を持って細い旅宿の中を歩いた
勿論、近藤さんを見つけるために
少し歩くと、まだ戦っている影がみえた
俺はすぐに駆けつけて、敵を斬り捨てる
「近藤さん、無事だったか」
返り血は浴びているが、みる限り傷はなかった
「総司はいないのか?」
ここで気がついた
総司がいないのだ
「総司は確か二階だ」
俺は、近藤さんの言葉を聞いた瞬間、階段を見つけて二階に上がった
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