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「だ~か~ら~、僕は君の願いを叶えなくちゃいけないんだ
自分をみつけたい
それが願いなんだろ?竹内綾乃さん?」
「あの社の…」
「そう、僕はあの社の主
いわゆる、神様って呼ばれてる類の存在なんだよ
君が絵馬を掛けたとこは、僕の知り合いのとこってわけ」
何でこう…愛想があまり無いんだろうか
というか、どこか投げやりに聞こえてくる
「で、綾乃
お前の願いを叶えるには過去にいく必要がある
行きたい過去はどこだ?」
は?自分探しと過去に関係なんてあるんだろうか
んな、むちゃくちゃな
「じゃ、じゃあ生まれる前」
一か八かで言ってみた
だって、よく分かんないし…
そう言った数秒後、綾乃に白い光がまとわり付いた
「ま、頑張れよ」
その光は綾乃をのみこむと、すぐに霧散したのだった
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