一、きっかけ

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「だ~か~ら~、僕は君の願いを叶えなくちゃいけないんだ 自分をみつけたい それが願いなんだろ?竹内綾乃さん?」 「あの社の…」 「そう、僕はあの社の主 いわゆる、神様って呼ばれてる類の存在なんだよ 君が絵馬を掛けたとこは、僕の知り合いのとこってわけ」 何でこう…愛想があまり無いんだろうか というか、どこか投げやりに聞こえてくる 「で、綾乃 お前の願いを叶えるには過去にいく必要がある 行きたい過去はどこだ?」 は?自分探しと過去に関係なんてあるんだろうか んな、むちゃくちゃな 「じゃ、じゃあ生まれる前」 一か八かで言ってみた だって、よく分かんないし… そう言った数秒後、綾乃に白い光がまとわり付いた 「ま、頑張れよ」 その光は綾乃をのみこむと、すぐに霧散したのだった  
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