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気がつけば、私は謎の光に包まれていた
何故だか、怖いとは感じなかった
安心感さえあったかもしれない
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「ん?」
覚醒しきれていない頭
だが、一瞬で現実に戻された
「土方さん!土方さん!」
涙ながら、誰かの名を呼び続ける少年が目の前にいたからだ
一瞬、目を疑ったが深呼吸してみる
そうすると、自然と誰かの記憶のようなものが、頭の中を支配していた
「鉄之助、お前はまだ若いんだ!
生きろ!生きて生きて、今、まさに変わろうとしている日本を見届けるんだ!」
「土方…さん」
そうか…この子は市村鉄之助という小姓で、いつも一緒だった子だ
私は、土方というらしい
土方歳三が私の生まれる前の名前なのか
「鉄之助、必ず届けてくれよ」
口が勝手に動く
あぁ、私、いま笑ってるんだな
頭の中に流れ込んでくる
昔の私の記憶は、不器用で自分勝手で、無口で恐れられていたりとしている
人を斬り、暗殺もし、敵も味方も殺した記憶
それら全てが流れ込んでくる
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