序章~誕生~

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少年「おい、落ちこぼれ!来てやったぞ!!」 少女「あぁら、まだ生きていたの? ……しぶといわね。」 …………あぁ、また来たよ。 …………床の水溜まり広くなるんだから、止めてくれないかなぁ? …………臭いに慣れた僕だから良いけど、他の奴らが匂ったら絶対にリバース現象起こるから。 …………あっ!そもそも此処に来る人間がいないか。 少年「おい!何シカトしてんだよ!? 『ファイア・ボール』!!」 アリウス「ぐっ!がっ!ぐぁぁぁ!」 …………あちちち、【カイル】兄さん…………いや、馬鹿カイルめ、手加減位してくれよ。 …………このままだと、【ネリス】姉さん…………じゃなかったネリスも、手加減はしてくれなさそうだ。 ネリス「じゃあ、次は私ですね? 『ウィンド・カッター』!」 アリウス「がぁ!がふ!ぐっ!っあぁぁあ!」 …………そういえば、常々疑問に思っていた。 …………何で、僕には魔力が無いんだろう? …………何で、僕には味方がいないんだろう? …………何で、僕はこんなにも傷だらけにならなきゃいけないんだろう? …………好きで、僕はこんな体に産まれたんじゃ無いのに…… …………今はもう、あいつらが憎い。僕がいくら止めてくれ、と懇願してもあいつらは止めなかった。 …………憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!
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