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時は過ぎ 動かぬ地球
動く地球 時は過ぎず
無意味な空間 そこに何があるのだろう
求め続けるもの それは「感情」
笑い 喜び 怒り 悲しみ
その全てが空間を埋める
生きるとは何か 死ぬとは何か
そんなことなど考える必要はない
今、自分の状況を考えていればいい
ほら…空間を覗いてごらん
空間を覗けば何が見える?
快楽 睡眠 狂喜 愛情
それは全て自分が望むモノ
手に届きそうで届かない
丸く空いた空間の穴に手を入れる
吸い込まれるように―堕ちる―
自分の望むモノ 求め続けるもの
それらが僕の周りに纏わりつく
このまま身を委ねても構わない
このまま死んでも構わない
これが本望だとすれば
これこそが僕の生き甲斐だから
けれど空間は脆く儚く崩れていく
空間に入れば何が見える?
正義 暗闇 孤独 生命
それは全て他人が望むモノ
手に届かなくても届いてしまう
止めてくれ 僕はこれを望んでいない
一度堕ちれば二度と戻れぬ
どんなに叫んでも どんなに足掻いても
誰も助けにきてはくれない
空間の中で木霊する声
「だ・・れか・・・だれ・か・・あああ・・あ・ああ・・ああ」
欲望はやがて堕落と化する
モウ、クウカンカラハ、デラレナイ。
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