彼女はストーカー

6/15
前へ
/26ページ
次へ
戦うと言うのか。 ミラーから目を離し慌ててアクセルをかける。 後ろから響くヒールの音が段々小さくなり、『くそぉぉお…』と言う唸り声を残しながら、ミラーからフェイドアウトして行った。 勝った。俺は初めて彼女に勝ったんだ。 しかし家を知られているから、早いか遅いかの問題で、解決にはならない。 風呂から上がってカーテンの隙間から覗くと、電柱の影に隠れているつもりの彼女の全貌が見えた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加