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はぁ...はぁー...
とても久しぶりに登った階段は、こんなに長いものだったか覚えていない。
最上階、勢いをつけたつもりなのに、感覚を思い出すように重い扉をゆっくりと開ける。
長い事過ごしやすい空間にいたから、急な太陽の熱と光に眩暈がした。
セミがとても煩い。
太陽がとても近い。
汗でべた付いたシャツが気持ち悪い。
久しぶりに感じたそれらに、すごく自由になれた気がして思いっきり両腕を広げた。
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