またね。

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裾から見える白い腕は、もう何年も日に浴びていない。 心にあるもやもやも吐き出せないまま、いつしか話す事さえ諦めてしまった。 こんな都会の空気でも綺麗だと感じれるのは、病院の臭いだけが空気だったからだ。 頑張る事も、我慢する事も、何年もここにじっとしているのも、もう何もかも嫌になりました。 それはいつからだったのか覚えていないけど。 それが限界になりました。 何度も書き直したその紙を強く握りしめ、一点を見つめ走り出す。 走る動作は覚えているのに、感覚を忘れてしまって上手くいかなかった。
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