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風が過ぎ去り様子を伺うように目をあける。
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思わず足を滑らしそうになった。目に映ったのは同じ年位の男の人が空を眺めている姿。
『こんなに天気がいいと空に行けそうだよね。』
まるでずっと私に気付いていたように、ふいに話し始める。
太陽に向かって手を伸ばし、手のひらからこぼれる日差しに、眩しそうに目を細めた。
独り言ではないそれは、周りに人が居ない事を確認してから、私に向けられたものだと気付く。
『そんなの無理だよ。』
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