またね。

8/11
前へ
/26ページ
次へ
『またね。』 君と最後に交わした言葉は勇気になって、私の背中を押してくれた。 ずっと怖くて受けれなかった手術と治療を始めた。 私はもう一人じゃない。 約束がこんなに力になる事を初めて知った。また明日が来て欲しいと強く思えた。 強く、生きたいと思ったのは初めてで、両親が微笑みながら涙ぐむ理由も分かって来た気がする。 でも怖くて怖くて。逃げ出したい夜は。 君と交わした言葉を思い出す。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加