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――
――さん
―いさん…
あたたかい…なんだか…気持ち良いや……
なんだろう…この感じ…なつかしい…
……………
……………
ちゃぷ、ちゃぷ
意識がだんだん戻っていく。
でも麻痺していた聴覚や視覚がなかなかはっきりしない。
水音が聞こえてまだ霞む目をごしごし擦って開ける。
オレの目の前である、そこには
シャワーで、オレから赤いしぶきを取り払うおばさんの姿があった。
視界が揺らぐ。
おばさんはオレの方を向いて嬉しそうに何か言った。
ぼんやりしてて聞こえない。
オレは…逃げられたの―?
また視界が揺らいだ。
またオレは目を閉じた。
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