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少しだけドアを開け目を覗かせる。
ドアの先の部屋はまぶしかった。
何か…見える…。
あれは…なんだろう…?
ドア先の世界の眩しさに目がなかなか慣れなくて少し戸惑う。
だんだん慣れてきた。
視界に見えるは
さっき薄れゆく意識の中で確認したおばさんだった。
何か縫い物をしている。
キィィィ…
興味が沸いてさらに覗き込もうとしたとき―――
「あら?起きちゃったのねぇ?」
おばさんが気付いてこっちを向いた。
「うあ!?」
びっくりしてオレは声を上げた。
目醒めてから初めてあげたまともな声、ちょっと間抜けな第一声。
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