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「いやぁっ!!」
―――ガバッ
はぁ...はぁ...
また...あの夢...
幼い頃に父親から受けた虐待
あの時の事は、12年たった今でも忘れる日なんて一度もなかった
ドクドクと騒いでる心臓を抑えるように、両手を胸に持っていく
12年前の寒い日
母は、父とは違う男の人と家をでていった
当時の私は5才
なぜ母が家をでていったのか理由がわからなかった
幼いながらに
『ままはすぐに帰ってくる。だって、花純の事を大好きって言ってくれたもん』
ずっとそう思っていた
父の暴力を受けながら
『お前の母親は違う男と逃げたんだ』
そう言われるまでは...
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