夜明け

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だから私達は別に付き合っているわけではない。 「…拓真ありがとう」 拓真に聞こえないように小さく呟いた。 「…ごめんね」 拓真は相変わらず子供みたいな寝顔で幸せそうに寝息をたてている。 ありがとう拓真。 心の中でもう一度呟きながらそっと手を離してゆっくりベッドから下りる。 下着はベッドの足元に落ちていた。 素早く着替えて帰り支度をする。
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